toumei-mobu’s blog

このブログでは自分のやりたい事を探すために僕が挑戦して事や、僕が日々感じた事などを書いていきます。

旅に出る。自分の探しの旅って本当にあるの?

 自分探しの旅なんて言葉はよく聞く。他の国の文化に触れて、日本では当たり前のことが、当たり前ではないことに気づく。そうした経験をする事で新しい価値観を手に入れることができる。だがこれは文化の多様性の話であって、自分探しとは異なる話だ。

 自分探しの旅。これは一体どういう意味で使われているのだろうか。簡単に言えば、自分がどこか知らない国に行く事で、新しい自分を発見できるという事だろう。僕も何度か旅行はしたことがあるが、自分探しの旅に出たことは無い。理由は簡単で、自分探しの旅をしたところで新しい自分なんて見つからないことを知っているからだ。

 そもそも本当の自分なんて探して見つかるものでは無い。家にいても、職場にいても、誰といてもその時の自分が本当の自分だ。人や場所によって態度や性格が違うのは当たり前であり、ありのままでいようとする必要はないのだ。職場では仕事がうまく行くような自分でいればいいし、家では、休息を目的とした自分でいればいい。それ以上でもそれ以下でもない。

 

 もちろん休息のために旅行に行くのは最適といえるだろう。旅館で流れる空気感は、普段では味わえないものとなっている。つまり文化の多様性を身につけたい。休息を取りたいと思う人間にとって、旅行は最大の効果を発揮するが、自分を探すという目的においてはプロセスとして間違っていると言わざるを得ない。

 

 ではどうやったら自分を探せるか。答えは明確であり、二つある。

 一つ目は、生まれてきた時から今までの人生を振り返って、自分は何が得意だったか、好きだったが、嫌いだったか、不得意だったか、嬉しかったこと、苦しかったこと、大変だったことなど、過去の自分がどういったものだったのかを理解することだ。思い出すだけではいけない。これをやるだけで、今の自分がどうやって構成されていったか分かるようになる。自分というものの材料を知ることができるのだ。

 二つ目は、色々な思考や主張、行動を起こし、自分がそれに対してどんな反応を示すのか。そして、他人はどんな反応を示すのかを知ることである。例えば、自分は楽しいと思っても、他人は楽しいと思わないとか。何か作業をしていて、他人はうまく出来るのに、自分はうまく出来ないなどがある。今はインターネットの時代であり、情報はそこら中に転がっている。そこをうまく活用して、自分と他人の差を明確にするのだ。それを行うと自分が見えてくる。そして今の自分について分ってくると、未来の自分について最適なアクションを行うことができる。

 以上の二点を行うことで自分探しは完了する。もちろん人間は成長し、進化するので、自分は変化し続ける。だから今日の自分と来年の自分は別人になっているのだ。そして変化していることは悪い事ではない。去年の自分と比べて、今の自分はどうなっているだろうか。きちんと変化しているだろうか。僕は毎年誕生日に、自分に問いかけるようにしている。